当初は、「北見郷土舘」として建設・開舘したもので、北海道で最も歴史の古い博物館のひとつで、その後に網走市に移管され、「網走市立郷土博物館」となり、現在に至っています。

赤いドーム型の屋根を持つ博物館は、実に美しい洋館で、どこか昔懐かしく時間が止まった様な雰囲気です。

この建物を設計したのは、アメリカの建築家Ｆ・ライトに師事した後、大正・昭和期を通じて、北海道の建築に深い影響を与えた田上義也氏です。

左右対称の建物は、下部や側面は白い大きな柱の間に大きな窓を配置し、腰部はスクラッチタイル貼り、１階と２階の間は大きめのタイルブロック貼りで、赤い色の横線をアクセントにしています。

内部に入ると、鮮やかなステンドグラスと八芒星が目に入り、ドームに上がるらせん階段の造形も美しい曲線を描いています。

館内には、モヨ□貝塚の出土資料をはじめ、網走の豊かな自然と古代から現代に至る歴史の流れを展示し解説しています。

開館は、5月から10月が9:00～17:00・11月から4月が9:00～16:00で、休館日は夏期間は無休・11月から4月は月曜・祝日・年末年始）です。