老舗旅館や造り酒屋のような雰囲気を醸し出している建物外観ですが、1929年（昭和４年）創業の歴史ある食堂兼宿泊施設で、元々は漁師相手に雑貨や食料品を扱う商店でしたが、先代が「もっきり酒」を鉄鍋に入れた熱々の「鍋焼うどん」を振る舞ったのが、食堂の始まりだそうです。

現在は、3代目が切り盛りし、新鮮な魚介類を用いた「磯ラーメン」、「生うに丼」、「ほっけ飯」、「ほっけ半身焼・いか刺セット」、「ほっけフライ定食」など、美味しいメニューが揃っています。

特に、寿都湾のしらす漁が解禁になる4月下旬から5月下旬の時期に提供される牡蠣と並んで寿都町の名物である「しらす」を用いた「生しらす丼」と「釜揚げしらす丼」は絶品ですよ！

本州の「しらす」は主に「イワシ」が多いですが、寿都の「しらす」は「小女子」なので、臭み・クセがありません。

また、客の要望に応えて1993年（平成5年）には、宿泊施設「浜宿　港前庵」（こうぜいあん）を併設オープンしたそうです。