石狩川が上川盆地を抜け、石狩平野へと流れ下る途中の渓谷で、石狩川の流れにより地層の緑泥片岩が1億年以上もの悠久の時の中で浸食されて形成された奇岩深淵で、おう穴群が観られる景勝地となっており、「日本の地質百選」にも選ばれています。

大昔、アイヌ民族の人々は水上交通に依存していたことから、激流で水深が約７０ｍにも達すると言わる峡谷は最大の難所であり、聖域とされ、無事な通過を神に祈ったことから、「カムイコタン」（神の住む場所）と呼ばれるようになったそうです。

かつては国道12号が、峡谷に平行して通っていたため、走行しながら景観を楽しめましたが、現在は新しいルートに付換えられているため、脇道の旧道（行き止まり道路）を進入する必要があります。

過去の賑わっていた時代には、土産物店や食堂など多くの店が軒を連ねていましたが、現在は一軒の土産物店しかありません。

対岸に渡ることができる吊り橋(歩行者専用)があり、過去に廃止された（旧）国鉄の函館本線「神居古潭駅」跡の駅舎（復元）・ホーム・ＳＬ機関車を観ることができます。当時の線路跡約19km）は、サイクリングロードになっています。

なお、現在のＪＲ函館本線は、峡谷部分を「神居トンネル」が貫いていますよ。

また、吊橋の南西1.5km付近では、キアイヌ民族以前の先人の集落跡である「神居古潭竪穴住居跡」（北海道指定文化財史跡）を観ることもできます。

自然がいっぱいです　自然を散策するならここです
9月下旬にはこたんまつりがあります