天塩郡幌延町と枝幸郡中頓別町を結ぶ総距離29.6kmの一般道道で、全面舗装された快適なワインディングロードです。

知駒岳（しりこまだけ：標高約532m）・ペンケ山(標高716ｍ）の山腹にある「知駒峠」（標高約460m）からは、敏音知岳(標高704m)・パンケ山（標高632m）・イソサンヌプリ山（581.3m）などの山々を望み、晴れた日には利尻島の利尻富士・オホーツク海・サハリン（樺太）までも遠望できますよ。

道北エリアの峠道の中で、これより標高の高い峠は、通称「道北スーパー林道」とも呼ばれている「美深歌登大規模林道」の加須美峠（かすみとうげ：標高約700m）しかありません。

さらに、知駒岳の山頂へ登山しますと、全国的に珍しい「赤エゾ松・はい松」の群落があり、亜寒帯を代表する針葉樹と温帯の広葉樹が混在する森「針広混交林」が広がり、岩ツツジ・がんこうらん・チングルマなどの高山植物も観ることができますよ。

なお、知駒岳の周辺には、日本最北の大規模な蛇紋岩メランジュ帯（東西約5km・南北15km）という地形があり、地質学的に貴重で、「日本地質百選」に選ばれているそうですよ。