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第1話運転ベタな高橋さんは体験して世界が変わった!

運転の苦手な人が運転をしなくなる心理

みなさん、ごきげんはいかがでしょうか。中堅ドライバーのイラ山です。
渋滞にハマるとちょっとだけイライラしちゃうだけで、こういうあだ名をいただいてしまっていて大変不本意ですが、そういうのはさておき、お話を進めていきたいと思います。

今回は、運転支援機能を体験してレポートしていきたいと思います。私も第2話で実際に体験しますが、まずは運転ベタ代表の高橋さんから実際に運転支援機能を試してもらいます。高橋さん、こちらへ。そもそも高橋さんはなぜ運転が苦手なんですか?

みなさん、こんにちは。高橋です。
ひとさまよりも随分と遅いタイミングで免許をとりまして、そこから日常的にどんどん運転していければよかったのですが、なんというか、実際にそういう日常生活になっておらず、ですね。気がついたら、運転に苦手意識を持ったまま、運転から遠のいている、そんな感じです。

たまに乗る車は、楽しいんですよ。楽しいのですが、やはり自分の運転技術が高くないという自覚もありますから、事故を起こしてしまってはいけないという気持ちにもなってしまって…。

横合いから失礼します、デキ若です。ここでちょっと解説です。 高橋さんが感じる恐怖は、心理学的には「結果予期」という言葉で説明ができます。
人は無意識に「この先、何が起こるのだろうか」という予期を行います。運転において、最悪の結果は事故ですね。なので、予期するいくつかの出来事の中に、「事故を起こすかもしれない」という予期が当然生じます。
そうすると「事故を起こすかもしれない」という不安の中で運転することとなり、さらには恐怖を感じている自分を認識することで、さらに恐怖を感じてしまうのです。

この恐怖感を回避するためには、安全な運転を続けることで「こういう運転をしていれば、事故が回避できる」という結果の予期を根付かせることです。
自動車は高速で移動するものです。ほんの数秒の間にかなりの距離を移動します。そういうモノをコントロールするためには、優秀なテクノロジーを利用して、事故を回避するための手立てを増やすのがより安心です 。危険を察知する機能や衝突防止などの機能、つまりさまざまな先進的運転支援、安全補助の機能を活用することで、恐怖感はぐっと減ります。

先進機能を活用して安全に楽しく運転し続けること。そのことが、結果予期の恐怖を克服することにつながります。

駐車技能は運転技能とは別物

高橋さんが心理学的にも正しい運転ベタ代表だということはわかりました!
ということで、さっそく実際に体験してみましょう。今回は、誰にも迷惑のかからない広い場所で、ノート e-POWER に搭載された運転支援機能を体験していきます! さあさあ高橋さん、しのごの言わずに乗って乗って!

しのごのって……イラ山さんが質問してきたんですよ。
では、乗ってみます……あれ、キーを挿すところがないんですけど……。
ああ、これがキーレスエントリー!もちろん、知ってはいましたよ?でも、すごいですね、こうやってボタンを押してエンジンスタートだなんて、未来ですねえ!

高橋さん……よっぽど長いこと運転していませんね?
まあ、いいでしょう。では、運転を思い出すために、少し乗っていただいて、それから駐車をしていただきましょうか。
ときに高橋さん、駐車はお得意ですか?

いやあ……。
なんというか、得意か不得意かと言われれば、それはもう、ねえ?

運転で自動車の速度や挙動をきちんと制御することや、道具を自分の手足の延長のように使いこなすこと、これは拡張自己といって、自己(自分)という認識を道具も含めて認識し直すことと考えられます。人間の限界以上のスピードで移動することのできる自動車は、拡張自己によって再認識されるので、そのスピードに合った安全の意識が生まれるのです。

もちろん、駐車するときの操作も拡張自己によって再認識されるのですが、運転するときとはまったく違う意識の整理が必要になります。運転は他車、歩行者や障害物との距離感が数メートル単位なのに対して、駐車は数十センチ単位での操作が求められます。もちろん、速度も違います。

つまり、運転に必要な体験や慣れから生まれるのが技能だとすると、駐車に必要な技能はまったくの別物だといえるのです。ただでさえ運転に慣れていない多くの運転ベタな人たちが、さらに駐車を苦手と感じてしまうのは、当然のことなのかもしれません。

乗ってみてわかったこと!

高橋さんが駐車が苦手だというのは、よくわかります。人は誰にでも得意不得意はありますし、私もショッピングモールの駐車場などで、同乗している家族からの視線がまるで「あーあ、斜めに停めちゃってる」と言っているようで、いたたまれない気持ちになるときがありますから。

ということで、高橋さんに体験してもらいたいのは、インテリジェントアラウンドビューモニター※1という駐車のときにとても便利な運転支援機能です。インテリジェント ルームミラー※2に画像が映るようにセット※しましたので、では、はりきってどうぞ!

この画面の感じ、CMとかで見たことがあります!これって、真上から自分の乗っている車を見ることができるんですね!自分が今どういう状態になっているのかがわかりすぎるくらい、わかります!

あ、しかも画面が2分割されていて、リアビューも同時に確認できる!
あれ、つまりこれは、え? ああ、そういうことですか、うわあ、すごいすごいすごい!

高橋さんが感動しているのはよくわかりました。まさか声をかけるまで16回も駐車をし続けるとは思いませんでした。
ちょっと落ち着いたようなので、どこがどうすごかったのか、教えてください。大人として。日本語で。大丈夫、私は怒っていませんけど!

えーとですね、では整理して話をしますね。まずインテリジェントアラウンドビューモニター※1なんですけど。
これはもう、衝撃ですね。なにせ自分の乗っている車が、まるで空から映されているみたいに見えるんですから。

そういう映像があると、今自分がどこを向いているのかとか、車が白線と平行なのか、どのくらい傾いているのか。そういうことが、文字通り一目瞭然なんですよ!
真上から丸わかりな映像があるからこそ、頭の中で想像しなくていいわけなんです。私のような運転ベタな人は、想像することも下手ですからね。
上手に駐車するには、どう操作したらいいのかという、正解にたどり着きやすい。これは、素晴らしく便利です。

迷いながらハンドルを動かして、不安になりながらこう進むだろうと推測することが、次の失敗を生むような気がします。
これは、なんというか、えーと、だから運転したり判断したりすることがすごく楽なんです!!!

もちろん、駐車をする際は、自分自身の目で確認すること、目視することが大前提です。
駐車するときなどの判断の支援として、車幅のラインや、それを自車からの距離によって色分けして表示したりと、見やすく提供しているわけですね。
カメラをはじめとするセンサーも、他に飛び出してくる人や障害物、進入禁止標識などを識別するというように、モデルが変わるごと、リニューアルするごとに進化しているんです。

駐車って、車自体は遅く移動しているのに、決めなくてはならないこと、判断しなくてはいけないことがとても多いですよね。どこからバックし始めるか、どのくらいハンドルを切るか、どう微調整をするか。
うまくいかない時には反省する暇もなく、すぐ次の手を打たなくてはいけない。だから、どうして自分が失敗したのかを覚えていられないのかもしれません。

でも、こうしてモニターの中に情報が整理されて提示されると「こう進もうと思っていたのに、ハンドルを切るのが早すぎたのか」なんて、自分の判断を振り返ることが容易ですよね。

そうなんですそうなんです!
私が16回も駐車をし続けたのは、自分の判断の誤りをきちんと次に生かせそうだ、と感じたからなんです。
インテリジェントアラウンドビューモニター※1やバックビューのおかげで、まるで視界が広がったようで、そうすると「どこがいけなかったのか」「どうすればもっと上手くいくのか」が、とてもよくわかります。
練習すればするほど、上手くなっているような、上手くなれる期待が、とにかくどんどん湧いてきて、ああ、本当に楽しいです!

高橋さんが感じてくれたことこそ、まさにドライブの楽しさの第一歩です。
運転支援機能は、運転の安全性の向上はもちろんですが、安全に運転することを実現すれば、自然と運転が楽しくなるのです。これは、大変素晴らしいプラスのスパイラルですよね。

補足しますと、インテリジェントアラウンドビューモニター※1の複数のカメラはとても性能が高く、その時々の車の状態に応じた障害物なども感知  します。自車の周囲に人や物がないかなども感知して知らせてくれます。これによって、不測の事態を回避できる確率がぐっと上がります。

普段からよく運転する私からすると、周囲の状況を確認する方法が増えるのがありがたいです。普段の運転や駐車の時に自分がしている動きはそのまま変えず、より安全が確保できる安心感は、想像以上です。
最終的にはきちんと目視することはもちろんですが、こうやって画面を確認できることで、体をひねる無理 な体勢を取り続けなくていいんだ、と気がつきましたよ、私。変な体勢のままだと、ペダルの踏み間違えとかしちゃうかもしれませんものね。あと、髪がバッサバサしなくていいのも、嬉しいです。

あ!そういえば私、狭い道でのすれ違いが実は得意じゃないんですけど、減速してインテリジェントアラウンドビューモニター※1を使えば安心してできるかも!
うわあ、気がつかなかった。そうかあ、普段から運転している人にも恩恵がたくさんありそうですねえ。

運転に苦手意識を持っている人には、運転が楽しくなるきっかけを、運転を楽しんでいる人には、もっと快適なドライブを。運転支援機能は、実際に体験してみることで、普段の自分の運転環境に合致したメリットが見つかるはずです。
ということで、物足りなくてまた駐車の練習をしに行った高橋さんとイラ山さんを見送りながら、次回予告です。
次回は、普段から運転をしている中堅ドライバーであるイラ山さんが喜ぶ運転支援機能について体験します。

それでは、次回をお楽しみに!
あ、高橋さーん! 連続駐車練習の回数は16回ですから、今のそれ、17回目ですよ!

テキスト/ドライブトーク研究室(クラッチ渡辺研究員)
監修/神奈川大学教授・臨床心理士 杉山 崇

※1:インテリジェント アラウンドビューモニター
・インテリジェント アラウンドビューモニターはドライバーの安全運転を補助するものであり、システムの能力には限界があります。天候や路面状況などによっては作動しないことがありますので、システムだけに頼った運転はせず、天候や路面状況に合わせた運転、周囲の車両・歩行者の確認など、安全運転を心がけてください。
・モニターにて確認できる範囲には限界があり、カメラ位置より高い物体は表示されません。必ず車両周辺の安全をミラーや目視で直接確認してください。
・車両上方から見下ろしたような映像にはつなぎ目があり、物やクルマが不連続になるとともに高さのある物体は表示されないことがあります。また、クルマが倒れこみ、実際の位置より遠くに表示されることがあります。
・MOD(移動物検知)機能は自車周辺の移動物をドライバーにお知らせすることで、安全確認をサポートする機能です。すべての移動物を検知できるわけではありません。また、静止している物は検知できません。車両の操作をするときは、周囲の安全をミラーや目視で直接確認してください。
・作動には一定の条件があります。機能の詳細は取扱説明書をご確認ください。
・インテリジェント アラウンドビューモニターの設定条件は、車種・グレードにより異なります。またはメーカーオプション設定となります。詳しくはカーライフアドバイザーまでお問い合わせください。

※2:インテリジェントルームミラー
・ルームミラーとインテリジェント ルームミラーには死角があります。事前に死角範囲を確認してご使用ください。
・ミラーとカメラの取付位置の違いにより、対象物の大きさが異なります。
・使用状況により、太陽光線や照明等の直接光・反射光がカメラの視野範囲内に映ると、モニター映像が見にくくなることがあります。
・夜間や暗い場所、照明の下および悪天候下などでは、モニターの映像と実際の色味が異なることがあります。
・システムの能力には限界があります。システムだけに頼った運転はせず、天候や路面状況に合わせた運転、周囲の車両・歩行者の確認など、安全運転を心がけてください。
・LED光源を使用した照明の一部が映った場合、モニター画面がちらつく場合があります。
・ACC ONまたはパワースイッチONの状態でモニターを使用できます。
※設定条件は、車種・グレードにより異なります。詳しくはカーライフアドバイザーまでお問い合わせください。