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スムーズな車線変更をマスターする

スムーズに車線変更できますか?
初心者だけでなく、ベテランドライバーでも苦手な人が多いのが車線変更。スムーズにできないと、右左折の準備や停車車両の回避が上手くいかず立ち往生してしまうことも…。運転スキルの向上のために、安全でスムーズな車線変更をマスターしよう。
高速走路での合流が苦手なら…
高速道路の走り方

ゆっくり安全に!正しい車線変更の手順

前もっての安全確認が重要!
スムーズに車線を変えるには、移りたい車線のクルマの走行状況はもちろん、自分が走行している車線の状況把握が重要。車線を変えたいときだけ確認するのではなく、普段から前後左右をバランス良く確認しながら走る習慣を。確認する場合は、前後がそれぞれ40%づつ、左右は10%づつ程度になる感覚で。

STEP1
まずはウインカーで意思表示

車線を変えたいと思ったら、まずはウインカーを点灯させて、前後や移りたい車線を走行しているクルマに意思表示。ゆっくりと安全に車線変更するためになるべくはやめに点灯開始し、少なくとも3秒間は点灯してからクルマを移動させます。
これはNG ギリギリにウインカーを表示
ギリギリのタイミングでのウインカー点灯は危険。まわりのクルマが「車線変更」を認識できるよう余裕をもった意思表示を。

STEP2
ウインカーを表示している3秒間で安全確認

実際に車線を変える前には、ウインカーで意思表示している間にもう一度安全確認を。まずいま走っている車線の前方を直視で、後方はルームミラーでそれぞれ確認。車線を変えたい方向(図の場合は右)をドアミラーで確認した後、最後に直視でドアミラーの死角となる真横を確認。
安全確認の順番
【1】直視 (前)
【2】ルームミラー (後)
【3】ドアミラー (横)
【4】直視 (横)
右図はミラーで確認できる範囲。死角となる部分は直視で確認しよう。
ドアミラーで後ろから急にくるバイクを確認
左へ車線を変える場合は、とくに路肩をすり抜けてくるバイクなどに注意。ドアミラーや直視でしっかりと確認を。

STEP3
ゆっくりとクルマをとなりの車線に移動させる

安全が確認できたら、いよいよ車線を変えます。急にハンドルを切るのではなく、車体が真横に平行移動するイメージで、ゆっくりと移動開始。この時前方を見つつ、ドアミラーで移動する車線を確認しながら移動するのがポイント。
ハザードでの「お礼」はやめよう
ハザードランプは、路肩に停止しているときや高速道路で50km/h以下になったときなど、自分のクルマが障害物になってしまうときに使うものです。別の意味で使うと誤解を生むのでやめましょう。余裕があって「お礼」をするなら手を挙げるのがスマートです。

車線変更上達のコツ

POINT1
ルーム・ドアミラーを正しく調整

ルームミラーは、真ん中をクルマの中央に合わせると後続車の位置を確認しやすくなります。
ドアミラーは、路面が3分の2程度映るように少しだけ下に向けます。

POINT2
はやめの判断を…

余裕をもって安全に車線を変えるためには、道路の変化を見逃さないことが重要。上手く車線が変えられず一旦停止してしまうと、走行しているクルマとの速度差がつき、ますます移動が困難に。車線変更が必要なサインを見極めつつ走行するのがポイントです。
こんな場所での車線変更は要注意
交差点の直前や、合流部、見通しが悪い道路
事故が起こる可能性が高いので、黄色い線によって車線変更が禁止されています。
① 左右どちらの車線を走る車も、車線変更が禁止されています。
② この場合、左車線から右車線への変更は禁止されていますが、右車線から左車線へは変更できます。
トンネルの中
トンネル内での車線変更は、ライトが点いていないクルマがいることも想定して安全確認は充分に。
壁との距離が近くスピード感が違うため、距離感もずれます。安全に車線変更するには「ゆっくりと移動」がポイントです。
監修:モータージャーナリスト 菰田 潔

菰田潔(こもだきよし)
モータージャーナリスト

交通安全や安全運転に関する判りやすい講演で定評。

自動車が好きというより、運転することが好きなモータージャーナリスト。
日本自動車ジャーナリスト協会副会長をはじめ、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、BMWドライバー・トレーニングのチーフインストラクターなどを兼務。また警察庁・交通企画課の違法駐車問題対策懇談会の委員を勤めるなど、自動車業界の多彩なフィールドで活躍している。
著書には「BMWの運転テクニック」(スコラ)や「BMWの運転テクニック2002」(メディアファクトリー)など。

※2015年9月更新(2006年10月公開)
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