「街頭」というより「幻灯」と言いたくなるようなレトロな灯りと楠のトンネルが香椎宮まで続きます。昼の並木道を走るのも綺麗だけど、夜のこの雰囲気の中を走るのは格別。ちなみに夕暮れも綺麗です。

夜のドライブがてら、福岡空港あたりから北九州にいこうということになり、自動車で向かっていました。大通りの3号線からいくのもありなのですが、裏手の車のすいてる道を通って、香椎のあたりまでは3号線は避けて行こうということになりました。
何もないいつもの香椎参道を通るものだと思って運転していました。一行は、香椎神宮駅の横を通り、踏切までの直線の道路に入りました。
そこで、急に視界に飛び込んできたのは、うっとりするほどの綺麗なイルミネーション。
道路の両脇の大自然をほうふつとさせる並木の間に建てられた、オレンジ色の光を煌々と放つランプ。
レトロな印象を持つそれは、明治時代を思わせる。
自動車で前に進むたびに、並木の影が車体を前から後ろに撫で上げる。
一緒に乗っている親友と女友達みんなで、「うわぁー！綺麗やねー！」と思わず声に出していたほどだ。
オレンジ色の光に包まれる季節といえば、クリスマスツリーのイルミネーションだが、この通りは毎日夜になると楽しめる。
暑い季節は窓を全開にして楽しむ、寒い季節はクリスマスシーズンだと思って楽しむ。
まさに一年中楽しめるドライブコースである。