烏

梅雨の晴れ間、父とオッティを走らせ氏神神社へ行った。
車を停め、神社まで百八段と少しの長い階段を登った。神社へと続くこの道は上り切るといつも息を切らしていた。
登りの途中に差し掛かった所で烏が上空でけたたましく鳴き始めた。何かあったかのかと見渡すとカラスの雛が巣から落ち直ぐ隣でパタパタ羽を仰いでいた。
雛毛で何とも可愛かった。