投稿日:2022/10/13 投稿者:つよさん。 さん (兵庫県・40代・男性)

福知山に住んでいた幼少の頃、よく泣いていたそうです。父親の運転する車に乗り流れる景色を見ていたら、何故だか泣くのを忘れるのでした。
でも、連れて行かれる場所は神戸の耳鼻科。
結局先生が怖くて泣いていました。
誕生日くらい泣かずに頑張れよと言われたのにそれが出来ず悔しかった。そっとガムをくれ、それを二人で噛んで無言の車内。
味が無くなる。
噛めばまた味が戻るよ。
父にしたらただの冗談だったのだと思うが真に受けてずっと噛んだあの日。
あれから車内で眠気覚ましのガムを噛むたびに味が無くなると思い出す。
未だにずっと噛んでしまいます。
いつかあの日に戻るような気がして。