投稿日:2018/11/10 投稿者:ゆうあきパパ さん (東京都・40代・男性)

48歳の誕生日、妻はレアチーズケーキを作ってくれた。「ちょっとやわらかすぎたかな?」と言いながら「おいしい?」「うん、おいしいよ。」去年もレアチーズケーキを作り「何のケーキが好き?」と。私は「ショートケーキ」そんなことは覚えていないのだろう。妻は食べ終わるとさっさと自分の部屋に行き寝てしまう。寝ている間に私は洗濯をして真っ暗なベランダで干している。いつもどおりの日常だ。洗濯物の匂いと夜の匂いが心地よい。夜の空気に誘われて、愛車のラフェスタに乗り込む。妻に片思いしていた頃、好きだった「明日への扉」を聴きながら妻へ想いを馳せる。「ありがとう」とは、決して言わない強気な妻だが、幸福感に浸っている。