青春時代、進学上京しながらも都会になじめず悩んでいて、逃げるように北海道の牧場手伝いの夏季バイトに行きました。長く働く同年代の女の子からドライブ(買い出し?)に誘われ、青い空と緑の丘を抜け、風を感じ・・開放的な風景の中、自然に打ち解けました。彼女は京都の伝統的な染物師を挫折して北海道へ来て、別の牧場に勤める「お兄ちゃん」と慕う男性と結婚予定でした。「人生を1本道みたいに考えると苦しくなるよ」と、ニコッとした人生の旅人の笑顔は、多分あの時の私へのアドバイス。夏が終わると大学で友達もでき、東京の温かい地元感にも触れ段々好きになりました。今でも都会から逃亡した、あの美しいドライブを思い出します・・。