

主人の転勤を機に愛犬チビと離れて暮らす事になった。チビの住まいは私の実家となり、私達家族とは4時間離れた場所で暮らす事になった。別れの日、少しでも一緒にいたくて4時間の道を遠回りして5時間かけて走った。別れ際、主人が泣き、私が泣き、娘が泣いた。ところがチビはこちらをじっと見てふんっと鼻を鳴らし父にすり寄った。案外あっさりしてやがる。鳴けば別れが辛くなる事もお利口さんなチビは分かっていたのかな。一年後チビに新しい家族を紹介した。またふんと鼻を鳴らし、黙って横に座った。帰り道、チビの話をしながらの4時間はちっとも長く感じなかった。またすぐに会いにいくよ。