

何も知らない父はいつものように家族を車に乗せ、運転席に座り黒いサングラスをかけ気分を高め、ハンドルを握り安全運転で無事温泉旅館に着いた。
温泉にゆったりとつかり、おいしいご飯を食べて夜みんなが1つの部屋に集合した・・・
『お父さん、今まで本当にお疲れ様でした。』母、兄、私、弟みんなで父への労いの言葉をかけ、父の似顔絵ケーキと新しいお財布をプレゼントした。
父は耳と顔を少し赤くし嬉しそうな顔で、ありがとうと言ってくれた。
すると、外から大きな音で『ドーーン!』
花火が上がりました。なんというタイミング!
帰り、運転する父の横顔を見て、色んな事を考えながらまた、居心地良く居眠りする私。