

新車ではなかったけれど、まだピカピカの現行モデル。ケンメリと言われたKGC110型の白いスカイラインが父に連れられてやってきた。
父はクルマが大好きで暇さえあればガレージに籠もっていた。
帰ってきた父が先に寝ていた僕を起こしガレージに連れ込み新調したボルク・メッシュのアルミホイールを披露したり、少し固めた足での試乗にハイウェイに連れ出してくれたり、父の自慢げな嬉しそうな笑顔といった体験は僕の胸の奥で今も鮮明に残っている。
そして今ではあの頃の父よりもかなり年上になってしまった僕は、同じようにガレージでボンネットにアタマを突っ込んで楽しい時間を過ごしている。