もうかれこれ、25年以上前になる。
仲間3人と西宮を出発し、車で日本を縦断。八戸からフェリーで小樽へ、八月の上旬と言え、少し肌寒かったことを覚えている。初めて見た北海道は、とても眩しく新鮮であった。果てしなく続く道、田園風景、そのどれもが感動のなにものでもなかった。浦河でのジンギスカン料理に舌鼓、札幌の夏祭り、楽しい時間は瞬く間に過ぎ去っていく。フェリーで小樽を離れるときの寂しさは筆舌に尽くしがたいものであった。「北海道の大地よさようなら、そしてありがとう」そんな言葉を叫んでいたように思う。20数年の時を経た今も尚、私の心の風景として残っている。