秋山郷は信濃川の支流である中津川上流に位置し、新潟県津南町と長野県栄村とにまたがる地域です。東を苗場山、西を鳥甲山に挟まれ、日本の秘境100選に選定されました。平家落人の里と伝えられ、豪雪地帯でもあったことから独特の風俗習慣が残され、江戸時代には鈴木牧之によって、著書『秋山記行』や『北越雪譜』で紹介されました。また、秋山郷は温泉郷としても有名で、各集落にはそれぞれ独自の源泉があり、温泉施設や温泉宿が存在します。無雪期（6月～11月上旬）のアクセスには、津南方面からのルートと志賀高原・野沢温泉方面から奥志賀林道・雑魚川林道を通るルートの二つが利用できますが、有雪期（11月中旬～5月末）には津南方面からのルートのみとなります。つまり、奥まった長野県側の集落には新潟県側からしかアクセスできなくなります。