私が産まれる予定日の大晦日、結局その気配はなく、母はいつもの紅白歌合戦を観ていたそうだ。
ちょうど五輪真弓さんの曲が放送された辺だったか、何やら違和感を感じたらしく、かかりつけの病院へ行くことに。初産ということもあり産まれるまで時間がかかったようで、祖母を乗せた父は、車から初日の出を拝みながら病院へ向かったそうだ。
物心ついた頃にそのエピソードを聞かされて、母からは「大変だったのよ」と散々言われたが、父からは「あの日車から見たの日の出は忘れられない」とも言われた。それ以来車から見る朝日は何か感慨深いものになった。