「魂はちゃんと残ってるもんね?また次に来た時に会えるもんね?」
そう言いながら帰りの車で泣きじゃくる我が娘。
近畿の屋根と呼ばれる大台ヶ原の麓で雪遊びをして娘と一緒に大きな雪だるまを作った。
あまりに楽し過ぎて愛着が湧き過ぎて、帰りに泣きながら寂しさと葛藤する小さな娘の姿が、かつての自分と重なって見えた。
大自然と生き物が大好きな私は18歳で免許を取得し、愛車でこの山へ足繁く通った。
懐深い大自然の素晴らしさを、厳しさや優しさを、子どもたちにも感じて欲しい。
そんな事をぼんやりと考えながら、私はまたこの山へと車を走らせている。