真冬の澄んだ空気の中、山頂近くで星空を撮影した時の出来事。厳寒の為、吐く息がカメラ本体に触れると霜になるほど冷え込んでおり、着こんだダウンジャケットの中にまで寒さが突き刺さる思いをしていた。撮影を開始し、しばらくすると前方の山影の方向からに車のエンジン音とともにライトらしきものが照射された。星景写真には余計な光が入ってしまったと判断しシャッターを閉じた。完全に失敗の星景写真であったと思いつつ、自宅で写真を確認すると、まるで隕石が落ちたかのような放射状の光が入り、あきらめかけていた写真が大きな感動に変わったのであった。