

ふたりの息子が成人して、自分の時間を持てるようになった私は、毎朝のウォーキングをもう半年以上続けている。
「お母さん、まんまるさんやなー」「ほんまや」運転する主人の向こう側にきらきら、琵琶湖の向こうから真っ赤な朝日が昇ってきた。ジュニアシートに座った息子は歌うように「まんまるさん」とご機嫌。抱っこしてスキーをするほど小さかった息子はいろいろあって、この5年間ほとんど口をきかなかった。最近、話すようになったがやっぱり根は優しいままだった。子離れしなければならない私を励ますように『まんまるさん』と再会した。