思春期及び反抗期をそろそろ終わりかけの二男がぶっきらぼうに言った。
「母さん、誕生日でしょ。何か買ってあげるけん。欲しい物ある?」
「あ、ええと。」
突然の申出にとまどう。買うといってもそんなにお金持ってないだろうし…。
「じゃさ、キッチンで使う可愛いタオルがいいな。」
「わかった。じゃ一緒に行こ。」
そしてキッチン雑貨のある商業施設まで息子とドライブすることになる。
反抗期の入り口は大変で、どうしたらいいのか悩みに悩んだけれど、その頃は出口の見えかけで色んな話をした。家じゃ話さない事も車の中だと話すのは長男も同じだった。
ドライブには不思議な力があると思う。