1966年10月11日、実はこれ息子の誕生日。この日仕事が終わった後の日課である“自動車学校”の教習中、横に教官が乗ってコースでハンドルを握っていた。東向きの直線に入った時、登り始めた真っ赤な満月が真正面にあり、思わず見とれて「あっ息子の誕生を祝ってくれている!」と思ってしまった。『おいっ、何しとる!』と教官が自らブレーキを踏み路肩に止めさせられた。わけを話し『それはオメデトウと言いたいが、車のハンドル握ってほか事考えるなんてもっての外だ!』とこっぴどく叱られた。80回目の誕生日を無事に迎え、これからも気を引き締めねばとつい思い出した。今乗っている何代目かの車も16万kmを超えている。