10月10日は私と娘の誕生日です。私は、走るのが遅く、運動会ではいつも、慣例の50メートル競走で、走る前から、胸が張り裂けんばかりに緊張したものでした。誕生日が同じ娘も同じではないかと、娘の幼稚園の運動会の当日、密かに心配していました。50メートルがはじまり、案の上、娘も一人離れたビリを、しかし、まったく悪びれることなく、満面ニコニコして走っている姿を見たとき、思わず涙がこぼれました。気持ちがほぐれ、娘に教えらたように、解放感に満たされた気持ちになりました。家族で出かけるうれしさと喜びを、あらためて感じた日の思い出として、誕生日がくるたびに、今も思い出します。