投稿日:2019/02/24 投稿者:神舞 ひろし さん (滋賀県・50代・男性)
「もう一人では乗られへんから、頼むわ」電話口から聞こえてきた声は、ちょっぴり淋しそうだった。大阪から鹿児島まで行く。車は古い日産の4tミキサー車。志布志港へは早朝に着いた。見覚えのある景色、車高が高く広いためフロントガラス越しに見える景色が一段と美しい。相変わらず桜島は噴煙を吐き上げている。隣で懐かしそうに昔を語っている親父の顔は輝いていた。帰り道で「学校帰りに、ここでようチャンポンを食ったんや」親父がそう言って指さした先は、とてもクラシックな店だった。「おまちどうさま」と運ばれてきたチャンポンは、美味くて優しい味だった。親父もノスタルジーに浸るのだと、目元に光っていたものが語っていた。












