朝目覚める仕事に疲れた重いまぶたを擦りながら肌寒い季節になったなと思い、そうかもうこんな季節がめぐってきたのだと日々感じ始めた。
朝早くから彼女が来ると朝は寒くなってきたねといい、山は紅葉が綺麗なんじゃないかと言ってきた。見つめる彼女は出掛けたかっていたようで、くすりっと私が笑顔になりながら、じゃあ紅葉を見に山に行こうか!と言ってドライブに出掛けた。
突発なことで本当に紅葉になっているのか心配だったが、彼女の顔を見ると嬉しそうに朱に染まった紅葉を車窓から見ていた。忙しい日を忘れてしまいそうだ。連れ出してくれてありがとう。