大学は鹿児島。地元は岡山。年に2度あるかないかの帰省では、家族との時間を作ろうと励むのだが、父にカフェに行こう!買い物に行こう!といっても、いつも「釣りに行ってくる。」「お母さんといってこられぇ。」とほとんど断られてしまう。だけれど、帰省最後の日、片道40分の駅まではどんな早い時間でも必ず車で送ってくれる。
他愛もない話、大学の話、車の話、私が一方的に話すだけだが数少ない父との時間だ。そこでいつも言ってくれる「無理はせずに頑張りなさい。」という優しい言葉は背中を押してくれる。あまり語らない父との、2人っきりの時間はむずがゆく、寂しく、最高に愛を感じる大切な時間である。