「海に行こうか」ある夏の日に僕は彼女に言った。外はうだるような真夏の都会。久しぶりのデートに海に行けば最高の休日になるだろう。高層ビル群を車で駆けだす。1時間ほど走るとあたりには自然の風景が広がっていた。青く茂った山々と夏の香り。容赦なく熱と光をそそぐ太陽。そんななか風を切り海へと車を進ませる。今僕らは誰よりも夏を感じてる。そう思った。やがて海に到着してその青さと広さに思わず息を飲む。「海ってこんなに綺麗だったっけ」彼女が言う。僕と彼女は自然と笑顔になっていた。車がもたらしてくれた最高の一日。忘れられない大切な夏の思い出。
投稿日:2016/04/06 投稿者:くろ さん (岐阜県・30代・男性)