それは彼女の誕生日にドライブに誘った時の事です。いつもの海の見える206号線。たわいない会話、そのうち会話も途切れます。窓から吹き込む風の音だけがビューと聞こえてきます。暫く走ったあと長いトンネルに入りました。壁のライトが流れ星のように走り去っていきます。遠くの出口が白く光りトンネルを抜けた瞬間、真っ赤な夕陽が目の前に飛び込んできました。私は車を止め 彼女に向かって「来年も再来年もその次も二人でいられるといいね。…結婚しよ!」とプロポーズ♪ドキドキしながら彼女を見ると「いいよ!ずっと待ってた♪」とニッコリ♪それから間もなく結婚しました。 あの時の夕陽の美しさは今でも忘れられません。