カーライフをもっと楽しく、快適に!カーライフ情報

ビギナードライブ!Part1 [運転基礎編] 2/2

初心者最大の心配「車幅感覚」をマスターするには?

信号などでの停止位置、駐車場に入れる際の停車位置など、クルマと運転に慣れるまではとても不安。
そんな「車幅感覚」をカンタンに覚える方法、紹介します!

前方の車幅は?

駐車場で目標のラインを決め停車。最初は、ギリギリで停めたつもりでも、線とクルマの間がかなりあいているはず。同伴者の人に線の場所に誘導してもらったりして、クルマの先端がラインにピッタリ合うように停めます。
次に、運転席に戻りシートベルトをして正しい運転姿勢から、ぎりぎりでとめたラインがどこから見えるのか確認します。 ドアや窓部分にテープやマークなど印をつければ、次からは、この印に合わせるように停めるとラインピッタリに停車することができます。

左側の車幅

サイドブラインドモニター搭載車なら、安心ですが、普段から、運転中に助手席側の左タイヤでマンホール(メンテナンスホール)のフタを踏むという練習方法もオススメ。

踏んだ際のデコボコの揺れを感じる事ができればOKです。

走行車線の真ん中を走行するにはどうすればいい?

自分では車線内を守ってちゃんと走っているつもりでも、慣れないうちはクルマが右寄りや左寄りになってしまいがちです。これでは危険回避の場合の逃げる範囲が狭くなったり、隣の車線を走るクルマに迷惑をかける場合も。

“正しい位置” は、運転席と助手席の間が車体の中心線。ここが車線の真ん中に来るように合わせます。

POINT
とっておきの!おすすめ「ラインシート」

※正しい運転姿勢をキープしていないと、目測を誤る場合があります。また、個人によって見え方が変わるため、運転者が変わる場合は最初から貼り直してください。

ラインシートとは?

車幅感覚がまだつかめない人のために、強力サポートとなるシートです。自分にとって正しいドライビングポイントで運転ができるようになったら、このシートをダッシュボードに貼ってみましょう。
これを使えば、誰でも簡単にぴったりの幅でスッと停められます。
「ラインシート」の使い方
ウィンドウに反射してうつりこんで見える黄色い線が、左側にある白線や縁石と重なるようにクルマをキープすればOK!対向車線などで左側に車を寄せるとき、またはクルマを停める際など、クルマの左側、ギリギリのポジションがわかるようになります。
上のシートをプリントアウトして切り取ります。
縁石や駐車場の白線など、目印にするラインを決め、誰かに見てもらいながらクルマをラインと平行に寄せる。
シートベルトをして、正しい運転姿勢をキープし、運転席から目印にしたラインがどこに見えるのか確認します。
「ラインシート」の矢印側を前にしてダッシュボードの上に置き、ウィンドウに写り込んだ黄色い線と、目印にしたラインが重なるように置きます。
このとき、前かがみになったり、ずれて座るなど、運転姿勢と違う姿勢にならないように注意しましょう。
「ラインシート」を置く位置が決まったら、テープなどでダッシュボードに貼り固定します。次からは、ウィンドウにうつる黄色い線に合わせて停車しましょう。

初心者にアドバイスするときは?

運転に慣れたアドバイザーは、ついイライラして、どなってしてしまい、初心者ドライバーとの関係が険悪に…なんてことも。
そうならないために、運転をアドバイスするときに気をつけたいポイントとは?
絶対に言ってはいけないのは?
「急いで」「早く」「何でできないの」という言葉。慣れない運転をして、いっぱいいっぱいになっている相手に、プレッシャーやダメージを与えないようにしましょう。
気をつけてあげたい事は?
運転者の目線。アゴをあげてでもいいので、なるべく遠くを見るように言ってあげましょう。
良い指導方法は?
一時停止や左右確認など、今行けるか行けないかの判断をしてあげたり、車線変更などのアドバイスをしたり、先読みを事前に教えてあげると、初心者ドライバーも安心して運転ができます。
監修:モータージャーナリスト 菰田 潔

菰田潔(こもだきよし)
モータージャーナリスト

交通安全や安全運転に関する判りやすい講演で定評。

自動車が好きというより、運転することが好きなモータージャーナリスト。
日本自動車ジャーナリスト協会副会長をはじめ、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、BMWドライバー・トレーニングのチーフインストラクターなどを兼務。また警察庁・交通企画課の違法駐車問題対策懇談会の委員を勤めるなど、自動車業界の多彩なフィールドで活躍している。
著書には「BMWの運転テクニック」(スコラ)や「BMWの運転テクニック2002」(メディアファクトリー)など。

2015年9月更新(2006年10月公開)
※紹介する方法は一例です。おクルマの取扱説明書に従って、その場の状況に合わせた適切な方法で対処してください。
初心者ドライバーの方必見!
ペーパードライバーの方も、ベテランの方も、クルマの運転を基本から見直してみませんか?
運転しながらではなかなかゆっくり見られない、クルマにある運転席まわりの装備を確認しましょう。