まわりの景色を見る場合、見る場所が近すぎると目に入ってくる情報量が増えて、さらに感覚を混乱させることになります。できるだけ遠くを、ゆったりと見るようにしましょう。
一般的にドライバーは、クルマがどのように動くのかをあらかじめ把握できているため、車酔いはしません。つまり同乗者が酔ってしまうのは、クルマの動きに対して予測ができないことが原因のひとつと考えられます。
まずシートにしっかりと座り、車外の風景を見るようにし、先の道路がどうなっているのかなど、クルマの動きを意識するようにすれば、車酔いしにくくなります。
カーブや交差点を曲る場合に、どちらに車体が傾くのかを意識します。動きにあわせながら、常に体を真っ直ぐに保つようにします。
車酔いしたらどうしよう…、などと考え込んでいるとますます酔いやすくなります。同乗者との会話を楽しむことで、気分を紛らわせてみましょう。
酔ってしまったら、無理して進むのは禁物。いったん休憩して、外の空気を吸い込んで、気分転換しましょう。シートを倒して、体を落ち着かせるのも効果的です。ただし走行しながらシートを倒すと、さらに揺られて酔いがひどくなるので注意が必要です。
急ハンドルや急ブレーキといった乱暴な運転は車酔いの原因となります。車に酔いやすい人とドライブするなら、とくにスムーズな運転を心がけましょう。
安全運転という点からも、アクセルやブレーキ、ハンドルは余裕をもって操作しボディがあまり揺れない滑らかな操作が基本となります。
ペダルは、ゆっくりとじんわりと力を増すように踏み込んでいくのがコツです。
カーブの先に視線を向け、そこに向かっていくようにすると自然にゆっくりとハンドルを切ることができます。
車間距離が近いと、前走車にあわせてスピード調整が頻繁に必要になります。余裕を保てば、自分のペースでゆったりと走ることができます。
ペットも人間同様に車酔いをします。一度車酔いすると酔い癖がつくともいわれています。ペット用の酔い止め薬や使い捨てシート、さらにオプションとして用意されているペットを乗せるためのアイテムなどを活用し、人間も動物も快適ドライブを心がけましょう。