※2009年10月取材の情報に基づきます。 ※ご紹介する方法は一例です。実際には周囲の状況やおクルマに合わせて最適な方法で安全に運転してください。
みんなでドライブをするのは楽しいものですが、楽しみすぎるあまりドライバー以外が車内を自由勝手に動いてしまうと、運転の妨げになってしまうこともあります。自動車というひとつの乗り物に乗っているということをわきまえて、マナーを守りたいものです。 それが自分自身の安全にもつながり、さらにはドライブを楽しくしてくれます。
ここでは安全にドライブを楽しむための同乗者の基本的な車内での振舞いや、ちょっとしたドライバーサポートのコツをご紹介します。
ただ座っているだけだから邪魔にならないと思いがちですが、意外と同乗者は体を動かすシーンが多いものです。 たとえば、足下にある物を取ろうとして体を前に出すと、頭で左方向やミラーの確認ができなくなります。邪魔かなと思ったら、顔を上げてミラーの位置などを確認してみると、自分が邪魔かどうかわかるはずです。さらに助手席のシート位置は心持ち、運転席より後ろにするといいでしょう。
同乗者は全員シートベルトをするよう、道路交通法の改正により2008年から義務化されました。
正しい締め方はドライバーと同じで、肩から腰へと回し、きっちりとベルトが当たるようにします。浮いている部分がないようにしましょう。
(左)前屈みで座るのは、シートベルトが体を適切に保持できず、ヘッドレストから頭も離れてしまうので、万が一のときにとても危険です。
(右)リクライニングしすぎると衝突時の衝撃で、前に体が抜けてしまう「サブマリン現象」で、体へのダメージが大きくなってしまいます。
見えにくい障害物などもあるので、ドアを開けるときはかならず周囲を確認しましょう。 坂道などでは予想よりもドアが強く開いてしまうことがあるのでレバーはしっかりもっておくのがコツです。
ドライバーは、さまざまな情報を得て安全判断をし、運転を行なっていますが、同乗者も安全確認や状況把握を行なうことで情報量が増え、より安全かつスムーズに運転ができるようになります。 ドライバーの“助手”として助手席に座る人はうまくサポートしてあげましょう。
車の左側は助手席から確認しやすい部分です。路地や合流での左から来るクルマや、ボディサイド下の障害物などの確認を行ない、その結果をドライバーに伝えるとスマートなドライブができます。また標識もすぐには判読できないものもあるので、目的地に沿った誘導を行なうと、ドライバーは運転に集中できます。ただし運転中はあくまでドライバーが主体ですので、勝手に行動せず事前にドライバーの確認を取りながら必要に応じてサポートしましょう。
4つともドライバーが操作すべき装置です。
同乗者に触ってほしくないスイッチ類はハンドル周辺に集中しており、同乗者が触りにくい位置になるよう設計されています。 無理に同乗者が操作するとドライバーを脅かして、運転に影響することもあるので、安全のためにも操作しないようにしましょう。
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