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冬道ドライブテクニック Part 2「安全ドライブ実践編」
※2008年1月取材の情報に基づきます。
冬道ドライブの経験はありますか?

冬の雪や氷の道と夏の乾いた道では、タイヤのグリップ(摩擦力)がまったく異なり、乾いた道、濡れた道、雪道、アイスバーンの順に滑りやすくなります。

スタッドレスタイヤを履いていても「いつもと同じようには走れない」ということを念頭においてドライブしましょう。

【POINT】
冬道になれていないときは…
スピードを抑えて走りましょう。(滑ってもゆっくりなので対応できます。)先行車の流れに乗れない場合は、後続車を先に行かせましょう。
冬道ドライブの装備や準備は大丈夫?
さぁ、出発!でも、走行する前に…
駐車場やクルマに雪が積もっていませんか?
より安全にドライブするために、走行する前の準備をしましょう。
【1】クルマに積もった雪を落とそう!
屋根、ウインドウ、ボンネットの雪落としはもちろん、意思表示をするためのウインカーやテールランプ、ヘッドライトに着いた雪もしっかり除去しましょう。
【POINT】
クルマの屋根の雪は、必ず取り除く!
屋根に雪が積もったまま走行すると、停車時にフロントガラスに落ちてくるので危険です。必ず走行前に取り除きましょう。
【2】視界を確保しよう!
プラスチック製のへらなどで、フロントガラスの氷をこそぎ落とす時は、エアコンのデフロスタースイッチを押し、ウィンドウの氷が溶けかかってから使うと効果的です。
【POINT】
靴底の雪は、乗るときに落とす
車内がくもりやすくなったり、ペダルがすべって誤操作する危険もあるので、靴底の雪はしっかり落とそう。
ウィンドウのくもりをとりたい!
安全に走行するための『雪道ドライブテクニック』
【1】ふんわりと発進
ハンドルは直進のまま、ふんわりとアクセルを踏み込んでいきゆっくり発進します。
エンジンの大きな力が急にタイヤに伝わると空転します。
【アドバイス】初めて雪道を走るときは…「ブレーキのきき具合をつかむ」
雪道になったら前後にクルマや人がいないことを確認してブレーキを踏んでみましょう。少し強めに踏むとABSが作動してペダルが振動し、これ以上はブレーキが利かないということがわかります。
AT車なら、クリープ※を使って発進!
※クリープとは…AT車でアクセルを踏まなくてもゆっくりと進む現象。
地吹雪や吹雪時は…ヘッドライトを点灯するだけでなく、寒冷地仕様のリヤフォグランプがあれば点灯しましょう。
【2】車間距離をあける
雪道では急ブレーキは利きません。
強くブレーキをかけても乾いた道でそっとブレーキをかけた程度しか利かないので、車間距離はいつもより大きくあけましょう。
【POINT】昼間でもライトオン!
晴天の昼間でもヘッドライトのロービームを点灯することによって、対向車だけでなく歩行者からも自分のクルマの位置をアピールできます。
【3】スピードをコントロール

冬道ドライブは、「アクセルはふんわり踏む」「ハンドルは徐々に切る」「ブレーキはそっと踏む」のが基本。

MT車なら、走れる範囲内でなるべく高い(上の)ギアを選び、AT車ならシフトレバーは(L)や(2)よりも、(D)にして走るのが、最も滑りにくくなります。

滑るのは、路面とタイヤのグリップ力(摩擦力)の限界が低いためなので、力の出る低いギアでは簡単に限界を超えて滑り出してしまうからです。
【!】スピードを落とすときは…
シフトダウンしてエンジンブレーキを使うのは危険。ブレーキをふむことで安全にスピードダウンできます。
雪道でカーブを曲がるときは? ① カーブ手前の直線で、ブレーキで充分にスピードを落とす。
③ コーナリングが始まったら少しアクセルを踏んで一定スピードで曲がる。 ② ブレーキを緩めながらハンドルをゆっくり切り、カーブに入る。
④ 直線が見えたらハンドルを徐々に戻しながらゆっくりとアクセルを踏み込んでカーブを抜けます。 【CHECK】※「急ブレーキ」「急ハンドル」など、急のつく操作は厳禁です。
【4】路肩に停車しない

路肩は、雪で排水路が埋もれ脱輪する危険性があるほか、後続車からの追突など事故を誘発してしまう場合もあります。

人の乗り降りでも路肩に停車するのはやめましょう。
タイヤチェーンを装着するときは待避所に停車しましょう。

【アドバイス】寒冷地で駐車するときは…
【!】ガラスの凍結防止策
フロントガラスが凍らないように古いバスタオルや毛布などでカバーします。ワイパーを少し動かした状態で止めて、バスタオルを押さえるのに使うと便利。
【!】パーキングブレーキをかけない
雪国では駐車用のブレーキが凍って戻らなくなる可能性があるので、パーキングブレーキは使いません。平らなところで、MT車なら2速ギヤ、AT車ならPレンジに入れて駐車しましょう。