緑のおばさんは何処へ?
交差点などに立って登下校中の小学生を誘導する係の人が、かつて「緑のおばさん」と呼ばれていたことをご存知ですか? 正式名称は「学童擁護員」。緑色の制服を着ていたことから親しみを込めて「緑のおばさん」と呼ばれるようになりました。街角に登場したのは1959年11月19日のことで、東京都が母子世帯の失業対策事業として開始したのが始まりです。現在は地域によって学校の用務員さんが務めるケースや、制度そのものを廃止したケースもあり、緑色の制服を着た文字通り「緑のおばさん」はすっかり見かけなくなりました。急速にクルマが増えだしてきていた当時、登下校する子どもたちにとって、緑の制服は安心できるものだったのでしょうね。