馬車の種類が命運を分けた!?
1755年のこの日、波乱の生涯を遂げたマリー・アントワネットが生を受けました。マリーの悲運の契機となった、国王一家のパリ逃亡劇、通称ヴァレンヌ事件では馬車が重要な役割で登場します。着の身着のままで脱出をするならスピードの出るイギリス式の2頭立て馬車を使えばよかったのですが、逃亡に使用した馬車は6頭立ての「ベルリン馬車」と呼ばれる大型馬車。結果、目的地の直前、ヴァレンヌで捕えられてしまいます。ベルリン馬車を使った理由は大量の衣装を運ぶためとも、家族が分乗して離れ離れになってはいけないとマリーが強弁したとも言われています。マリーがスピードを重視していれば「もしかして」があったかもしれませんね。