偉大なる冒険家の乗り物、犬ぞり。
冒険家、植村直己氏が1976年5月8日(現地時間)に人類史上初の北極圏の単独犬ぞり走破を成し遂げました。グリーンランドを出発地とし、カナダ〜アラスカを北極海沿いに、合計1万2千キロの距離を1年4ヶ月かけての走破です。犬ぞりのスピードは最大で時速30kmほど。クルマとは比較にならないほど簡素な仕様の乗り物ですが、犬自らがクレバスなどの危険察知をするため重宝されました。私たちの想像を遥かに超えた極寒の地での孤独な犬ぞりの旅。過酷さの中にも冒険家のロマンを感じますね。