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冬道ドライブテクニック Part 1「走行前準備編」
スキーやスノーボードなど、楽しい冬レジャーへのドライブ。雪国へ出かけるための冬道ドライブの準備は万全ですか?安全で楽しく快適な冬道ドライブをするためには、準備段階がとても大事です。
※2007年12月取材の情報に基づきます。
日帰りでも行き帰りのドライブや目的地で大雪が降ったり、路面状況によって走行が困難になる場合もあります。
出かけるときは、大丈夫だったのに、
「どうしよう…」なんてことにならないように、しっかり装備を準備しましょう。
滑り止め装置は、OK?

雪や氷(アイスバーン)の冬道を走る場合には、スタッドレスタイヤ、またはタイヤチェーンなどの滑り止め装置は欠かせません。
これらを装着していないと通行を許可されない場合もあります。

雪国へのドライブは4本ともスタッドレスタイヤにするのが一番安全です。 しかたなく夏タイヤで向かう場合でも、滑り止め装置 をトランクに携行しましょう。

※タイヤチェーンやAUTOSOCK(オートソック)

スタッドレスタイヤ
夏タイヤでは滑って立ち往生してしまうような雪道や氷の道でも、滑らずに走れるようにしたのがスタッドレスタイヤ。
乾いた路面や高速道路も走ることができます。

冬の間は前後4本ともスタッドレスタイヤに交換しておくと、チェーン規制が出た場合でもほとんどのケースでそのまま走ることができるので便利です。
【アドバイス】
スタッドレスタイヤを4本履いた場合でも、滑り止め装置を携帯しよう!
スタッドレスタイヤだけでは走れないより厳しい第二次チェーン規制に備えて、タイヤチェーンやAUTOSOCK(オートソック)などの滑り止め装置を携帯するとより安心です。
タイヤチェーン
鉄製のものや、プラスチック製のものもあり、これを装着すれば雪や氷の道を走ることができます。
雪道でタイヤチェーンを付けたときには30km/h以下で走行してください。
【POINT】
乾いた路面を走るときは?
タイヤチェーンを付けたまま乾いた路面を走ると逆に滑りやすくなるので、はずしましょう。
※写真:非金属タイヤチェーン(日産純正指定 サイルチェーン)
※車種によっては指定されたタイヤチェーン以外は装着できない、
またはタイヤチェーンが装着できない場合があります。
クルマの取り扱い説明書をご確認の上、販売店等に事前にお問合せください。
事前に『タイヤチェーン装着』を練習しよう!
AUTOSOCK(オートソック=布製タイヤ滑り止め)

ノルウェー生まれのAUTOSOCKはシャワーキャップのようにタイヤに被せるだけで簡単に装着できる滑り止め装置。

初心者でも、左右2本のタイヤに数分で装着が完了できます。
また、2本分で約1Kgと軽量・コンパクトなので、トランクの中でもスペースを取りません。

想定していない降雪があったときなど、緊急用として便利。
AUTOSOCKを付けたときの最高速度は50km/hで走行してください。

冬道ドライブに必要な「冬用グッズ」とは?
何かとトラブルの多い冬道。バッテリー上がりやスタック を予測した「冬用グッズ」を用意しましょう。これらがあれば自分が助かるだけでなく他人を助けることもできます。
※スタックとは?雪などに埋もれて脱出できなくなること。
【1】ウオッシャー液
雪道では、フロントガラスが汚れやすいため頻繁にウインドウウオッシャーを使用します。出発前に液量をチェック。
【POINT】
水だけしか入っていない場合は、不凍効果のあるウオッシャー液に換えましょう。
使ったときに窓で凍って前が見えなくなる危険があります。
【2】ブースターケーブル
気温が低いとバッテリーの能力が下がりエンジンがかからなくなる場合があります。エンジンがかかっているクルマにブースターケーブルをつなげば、電気を借りてエンジンをかけることができます。
【3】けん引ロープ
クルマがスタック してしまった場合に、救援車に引っ張ってもらうためにけん引ロープを使用します。
【4】スコップ・雪かき棒・スクレーパー
スタック しそうになったとき、タイヤの前の雪をスコップで排除することができれば脱出することができます。
スクレーパーは凍った窓の氷を取り除くのに便利。
※スタックとは?雪などに埋もれて脱出できなくなること。
【アドバイス】懐中電灯を持っていこう!
大き目のものが便利。夜間のチェーンの取り付け作業などで役に立ち、緊急時の合図としても使えます。
【5】軍手・ゴム手袋・長ぐつ
ボディの雪を降ろすときや、タイヤチェーンの装着時など車外作業のときに便利。
【6】古いバスタオル
窓ガラスの外側が凍らないようにカバーしたり、濡れた靴を拭いたり、外の作業時の滑り止めに使ったりと万能。
ブースターケーブルの使い方
【1】トラブル車の「+端子」(赤いコード)を接続。
【2】救援車の「+端子」(赤いコード)を接続。
【3】救援車の「-端子」(黒いコード)を接続。
【4】トラブル車バッテリーから離れた塗装されていない金属面に「-端子」(黒いコード)を接続。
【5】救援車のエンジンをかけて充電。
【6】5分くらいたったら、トラブル車のエンジンをかける。
【7】接続したときの逆の順番でケーブルを取り外す。
【CHECK】
※ 救援車のバッテリーはトラブル車のバッテリーと同じ電圧か確認してください。※ ブースターケーブルの取扱説明書をご確認の上、作業を行ってください。
お出かけ前の準備は大丈夫?

「なんとかなるさ」という安易な考えはトラブルのもと。
雪道では、予定外のトラブルが発生することもあります。

より安全にドライブするために、天気予報のチェックはもちろんのこと、準備万端でゆとりのあるドライブ計画を立てるのが基本です。

ドライブ先の「雪道」をチェックしよう!
「雪道」では、安全な速度で、注意して走行することが基本ですが、目的地やドライブルートが、どのような「雪道」なのか知っていれば、比較的、慌てずに運転することもできます。
【?】どんな雪道があるの?
雪が踏み固められた「圧雪」や氷のような路面で危険が大きい「アイスバーン」などがあります。視界が悪くなる「ベタ雪」、雪が溶けハンドルが取られやすい「シャーベット」にも注意が必要です。
クルマのチェックも忘れずに!
【1】燃料
スタッドレスタイヤやタイヤチェーンを装着していることや、雪道で走行スピードが低下することにより、燃費が悪くなります。
満タンにして出発し、燃料計は頻繁にチェックしましょう。
【2】冷却水
冷却水の凍結を防ぐために、マイナス何度まで対応しているかチェック!目的地の最低気温に応じた混合割合の冷却水を使いましょう。
適正温度はクルマの取り扱い説明書でご確認ください。分からない場合や、冷却水の交換は、お近くの日産販売店にご相談ください。
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【3】ワイパー
雪国に行くなら冬用ワイパーに換えましょう。
寒冷地用ワイパーブレードは、ワイパーブレードの金属部分をゴムで包み、雪の付着を少なくします。
【CHECK】
駐車するときは、ワイパーアームを起てよう!
【4】バッテリー
低温ではバッテリーの能力が低下します。
2年以上交換していないバッテリーは突然使えなくなってしまうこともあります。
この機会に新品にしておくと安心です。
もしも、冬道への準備が不足していたら…
雪や氷の道では夏タイヤではグリップしません。ドライブの途中で準備不足に気が付いたら、通りがかりの日産販売店にご相談ください。