桧山道立自然公園の中にある岬で、安山岩の柱状節理で正六角形の岩肌が重なり奇妙な地層を作り出しており、「北海道天然記念物」に指定（1972年）され、「北海道自然百選」にも選定されています。

「鮪」（しび）とは、魚のマグロのことで、岬の崖の岩肌模様を遠くから見ると、マグロの鱗（うろこ）のように見え、岬の形がマグロの背に似ていることから、この名称が付いたそうです。

岬の高さは約30mで、崖面地層の上部は直径40～60㎝角の不整形断面が、五角形や六角形が組み合わさって見え、下部は高さ8～12mの柱状が、ほぼ垂直気味に傾斜して海に達して見えます。これは、上部は柱状節理の横の断面を見ており、下部は柱状節理の縦の断面を見ているからだそうです。
です。

この岬の上は、「鮪の岬公園」（面積約5ha）として整備されており、春先には岬の先端まで約800本の桜やツツジが美しく彩る名所で、毎年4月下旬～5月上旬の開花期に「桜祭り」は開催されます。