高校3年生の秋、志望校が少しずつ決まりだした頃、私の誕生日はやってきました。私は一人暮らしがしてみたいのもあって、地元を離れることを考えていました。
迎えた誕生日、お父さんがお寺の前で止まりました。参拝をし、何をお願いしたの〜?とか他愛もない話をしながらお寺をまわっていました。その後、お父さんが学業成就お守りを買ってくれました。お父さんがいちばん、遠くの大学に行くのを反対していたので、この時はとても驚きました。そして嬉しくもありました。
季節は春になり、私は第一志望の大学に合格することができました。お父さんが一言。「俺のあの寺での願いがかなったんかな。」涙が止まりませんでした。