大学の卒業式、好意を寄せていた年上の彼に学校まで迎えにきてもらい、自宅へ送ってもらいました。両思いとわかっていましたが、卒業後は地元を離れることが決まっており気持ちを打ち明けていないままでした。彼には何度も学校やバイト先まで送迎してもらっていましたが、この日は私たちにとって、最後の2人きりになれる日でした。彼の仕事が終わるのを袴姿でカフェで待ち、合流。信号待ちをしながら「俺、今まで車はただの移動手段と思ってた。でもサキちゃんと出会って、車の中が楽しくて、目的になってた」といった彼の顔を見て涙が出ました。今では私も地元に戻り、交際も四年目。信号待ちする彼の横顔を見て、当時を思い出しています。