父はトラック運転手で、幼い頃はいつもトラックでのドライブでした。車高の高い座席から眺める風景は新鮮で、飽かず眺めていたのを今も覚えています。疲れたら座席後ろのスペースで眠り、お腹が空けばドライブインに入る。父とのそんなドライブが大好きでした。大きなハンドルを自在に操る父の姿を幼心にかっこいいと思ったのもこの頃でした。いつの間にか時代は移り、父とよく行ったドライブインも姿を消し、父もまた半世紀近くのドライバー生活から引退しました。しかし、今でも街でトラックを見かけると、あの頃の父とのドライブを思い出します。